ベルギーうたかたの記

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく…

男と女のキッチン抗争、味噌汁と日本人のプライド

こちらに来て怖かったこと...それは太ること。
彼が食べるの大好き、ワイン大好き...日本に来るときは、行きたいレストランを調べて来るのですが、日本のグルメな人たちが好きな通なところをチョイスしてくるのが毎回でした。そして、よく食べる。
 
焼鳥を食べた後に、「ラーメン食べにいかない?ラーメンは日本人にとってスナック(お菓子)でしょ」と言われた恵比寿での夜の衝撃が忘れられません...お腹いっぱいのアラサー女性に、あろうことか22時以降にラーメンを持ち出す凶行!
どーせ太ったらグチグチ言うんだよ、男は。というひねくれた性格でもある私ですので、彼が日本に来る前に、体重を2kg落としてから、臨戦態勢に入るのが常でした。
 
こちらに引っ越してきてからは、キッチンで料理をして二人で、もしくは友達を呼んで食べるというスタイルです。
ありがたいことに、彼が料理が好きで蕎麦や麻婆豆腐、カレーを作ってくれて、感謝しながら美味しく晩御飯をいただいています...が!
 
なんせ、男の料理、凝り性なので時間がかかる。
友人のシェフとキッチンで2-3時間調理し、調理し終わって味見をして、今後どうしたら今より味が改善できるか、もっとよくできるかをディスカッションし始めるのです...もはや仕事。
その間、シェフの彼女と私はキッチンから締め出され、料理が出てくるのを首を長くして待っているという不思議な構図が出来上がります。
 

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↑そば用に作ってくれた麺つゆと十八番の麻婆豆腐

 

そんな彼が好きなのが、「お出汁」。
鰹節用のかんなを日本で購入し、鰹を削って鰹節にし、昆布と鰹節で出汁をとる。
それをストックして味噌汁を作ったり、お出汁を職場に持っていって飲むほど出汁好き。
 
しかし、お出汁は私のフィールド!
昆布と鰹節で出汁をとってきた私としては、ここはひとつ頑張らなければ!と思うのですが、鰹を削るのが大変...。
彼が見かねて、「僕やりたい」...私から鰹を取り返しスムーズに鰹節を削りだすのですが、それを横目に私の日本人としての自尊心は思いっきり負傷モードに突入。
 
さらに負傷した自尊心を瀕死に追い込むことが...。
お味噌汁を作ったときに、「お味噌濾してないでしょ」と言われ衝撃を受ける私。
味噌を濾す派、濾さない派いらっしゃるかと思いますが、私は"面倒くさいので"濾さない派。
「濾さないほうが、粒粒の食感が楽しめていいじゃん」というと、「僕は濾す派」とボソッと!!
負傷した日本人の自尊心は、さらに急所を刺され、瀕死状態。
 
出汁巻きの陣では彼が失敗に終わり、私の体裁は保たれた(笑)のですが、味噌汁は日本人のハート、譲れない!
まずは、鰹節を削るところから...ということで、お弁当におにぎりを作る約束をし、おかかを作るという口実で鰹をけずることに。
朝7時に鰹とかんなを用意し、You Tubeで予習したとおりに進める私...(なぜベルギーに来て、東京にいたときより日本人的なことをしているのかという疑問はいつも心をよぎります)
 
いつも鰹を削るとパウダー状になってしまい、きれいな鰹節になってくれないのですが、蒸しタオルに暫く鰹をくるんでから削ると
コツいらずできれいに削れるようになりました。
その後その鰹で作ったおかかも好評だったので、とりあえず良かった。
 

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↑ちょっとはマシに削れるようになりました。
 
この蒸しタオルという秘密兵器を持って、次は味噌汁リベンジをかけたいと思います!

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