ベルギーのヘアサロン
こちらに来て困ったのはヘアサロン。
ベルギーの女性でお洒落な女性は、ヘアスタイルが様々。髪を七分刈り(表現!)くらいにして、ピンクに染めて丸めがねしている美人さんや、きれいなブロンドの70年代風ショート。
お洒落な方は自分のスタイルがあってとてもお洒落、どうでもいい人は本当に適当。
私も、後ろを思いっきり刈り上げたベリーショートや、腰までのロングなど、ヘアスタイルを今まで色々と試してきました。
ただ、ここはベルギー。
鋏を横に入れてバツっと切っても、動きのある髪になるこちらの方の髪はシルク、それに対し私の髪はコットン。
ハチが狭く、奥行きのある頭に対し、ハチが張っている典型的なアジア人骨格の私。
そこに、美的感覚や国ごとの流行の違いが入れば、ヘアサロンに行くと大変な目にあうわけです。
評判のいいローカルのヘアサロンにドキドキしながら行ったとき。
「あなたは前髪がフリンジ(いわゆるぱっつん)なのが似合うわよ」といわれ、そのお姉さんの雰囲気やセンスがよさそうだったので、素直に「じゃあそれでお願い」と言ったが最後。
彼女が前髪に平行に鋏を入れて、目の前を彼女の手がゆっくりと平行に通り過ぎていく…
ん?…以上。
彼女の手が私の目の前に現れることは2度とありませんでした。
皆様も、幼少のころ覚えがおありでしょうか。親に切ってもらった、横一直線に切りそろえられた前髪。
平成が終わろうかというこの時に、平成が始まったばかりのノスタルジーにベルギーの片隅で無理やり浸らされる私。60euroをカットだけで請求されたときには、そんなノスタルジーも吹き飛ぶわけですが。家に帰ったら親に電話し、彼にメールし、泣くという一騒動。
日本人の方が経営されているヘアサロンに行ったりもしましたが、それでも自分と合う合わないがあるわけです。
その後も、色々とヘアサロンを探し、行き着いたのがGhentにある「Mr. Crazy」
名古屋にあるヘアサロンが、ベルギーにもお店をオープンされたようで、早速行ってみました。
スタイリストの方お一人でやっていらっしゃるのですが、施術も丁寧で、切っていただいたヘアスタイルも気に入っています。
ヘアトリートメントがとても充実していて、髪が驚くほど柔らかくなりました。
(日本でも使っているトリートメントらしいのですが、硬水との相性がとても良いらしいです)
髪やスタイルによる相談もとても良心的で、本当に困っている人のサポートになればというスタンスでアドバイスをいただけるので、助かっています。
Webサイト自体は少し甘めな印象でしたが、スタイリストさんはモードファッションがお好きな方。
末永く、ベルギーでオープンしていただきたいお店です。